クリスマスベリー |
クリスマスベリー (ラテン名:Schinus terebinthifolius)
この季節、店頭に並ぶクリスマスデコレーションやリースに飾られている小さな赤い実、クリスマスベリーはハワイの山でよく見られる植物の一つです。 ブラジル原産のこの木は別名ブラジリアンペッパーツリー(Brazilian pepper tree)と言い、可愛らしい赤い実を沢山つけます。この実はぺッパー、つまり胡椒のようにスパイスとして使えますが、人によっては皮膚のかぶれや呼吸困難といったアレルギー反応を起こすこともあるのであまり料理に使わない方がいいでしょう。葉と樹液はかすかに胡椒の香りがします。8メートル程の高さまで成長し、かなり生い茂る木です。
ハワイでは、またの名をWilelaikiと言います。これはハワイの人々に人気のあったウィリー・ライス氏(Willie Rice)という古い政治家の名前からとったもので、彼はいつも帽子飾りにこのクリスマスベリーをつけていたことからこの名前がつきました。ウィリー・ライスをハワイ語風に発音するとウィリライキとなります。
クリスマスベリーは、夏の間に小さな黄緑色の花をびっしりとつけ、冬のホリデイシーズンが近づく頃になると赤い実をつけます。ハイキング中、この赤い実を見つけたら、少し拝借してクリスマスリースに挿したり、一房クリスマスプレゼントの包みにはさむと、とたんにクリスマスらしく華やかになります。ハワイではクリスマスにぴったりの人気のある植物です。