2008年 04月 16日
シエラクラブのボランティア3/マオファーム(カイル) |
マオファームの看板。「マオ」はハワイ語の「マラ・アイ・オピオ」の頭文字です。農園・食べる・青春、つまり青春農園という意味でしょうか。
先日に引き続き、シエラクラブ寄付者へのお礼遠足についてです。その遠足の送迎をアロハアイナエコツアーズがボランティアしました。遠足ではオアフ島の西海岸、リーワードサイドにある二つのオーガニックファームに訪れました。先日のブログでカアラファームを紹介しました。今回最終編ではマオファームをご紹介します。
カアラファームを後にして10分ぐらい移動してルアルアレイ地区にあるマオファームに到着。僕たちを歓迎してくれたのはマオファームの園長ギャリーフォースさん、ボランティアとインターンの方々です。門でハワイアンの歓迎のオリを歌ってくれました。
マオファームズ園長のギャリーフォース氏。マオファームの畑でオーガニックにかける熱いメッセージを語ってくれました。
ガイドしてくれるのはハワイ大農業部卒業のギャリー園長さんです。彼がマオファームについていろいろと語ってくれました。
マオファームはワイアナエ共同体復興のため非営利団体として2000年に設立されました。政府や慈善団体から補助金をもらいながら伝統的なハワイアンの価値観を基礎に、オーガニック農業を通して貧困やホームレス、アルコールや麻薬中毒などに悩まされているワイアナエ海岸の若者の自立心を育てるのがこのNGOの目的の一つです。もう一つはハワイでの有機栽培の促進です。ギャリーさん曰くハワイで食べられている食料の90%以上が輸入とのこと。農薬だらけの輸入の果物や野菜よりオーガニックの方がよいのはもちろんですが、オーガニック食料でも戦争、テロ、天災など輸送手段が断たれた場合、特にハワイのような島国では大変なことになります。ハワイの食料自給力と安全性を確立するのが、早急の課題です。そして、現代社会が抱える問題に悩まされている、本来農業地帯であるワイアナエの若者に新しい選択を与えたいというのがギャリーさんの使命だそうです。
マオファームの周りには農薬を利用する農場があります。その土にはミミズが殆どいないそうです。しかし、マオファームの土にはミミズがたくさんいます。「僕たちはオーガニックの食べ物だけを育てているわけではないです。土も育てています。」ワイアナエの土、本来の地力を育てていると同時にその土地の若者も育てているのです。ギャリーさんの熱意をとても感じました。
マオファームの畑を周り、ギャリーさんがいろいろなものを掘ったりとったりしてそのまま「どうぞ食べてみてください」と手渡してくれました。美味しくそして安心して食べられるものばかりです。彼によるとハワイ大でさえ、つい最近まで有機栽培の授業はなかったそうです。彼の夢が実現されれば、ハワイにとってもどんなに良いことだろうと思いました。
マオファームの農場を見学する前にベジタリアンの昼食をごちそうになりました。もちろんマオファームズで作られた有機栽培のものばかりで構成されたメニューです。ボランティアが調理してくれました。紙皿や使い捨てのフォークは地球に悪いということで、今回の遠足のオーガナイザーからは各自自分の食器を持ってくるようにとあらかじめ連絡がありました。シエラクラブは環境保護団体だけではなく、山歩きの会でもありますので参加者はみんなキャンプ用の食器を持ってきていました。
マオファームの野菜や果物はホノルルの高級レストランでも食べられます。地元の健康食品の店でも調理に使われているそうです。また地元の健康食品店やAAEが毎週土曜日に行っている「おはようダイヤモンドヘッドツアー」で行く朝市でも買うこともできます。マオファームはまだ補助金に頼っていますが、2011年ごろにはこの非営利団体の栽培物(現時点25種類)の売り上げだけで自立できるようになるそうです。マオファームのものを食べてサポートを示しましょう。
AAEのガイド、まり子がマオファームズの自然を満喫しました。
マオファームのサイト http://www.maoorganicfarms.org/
by alohaaina
| 2008-04-16 18:08
| ハワイの文化