チリペッパーウォーターを作ろう(カイル) |
我が家の庭の唐辛子。
我が家の裏庭に唐辛子が生えています。夏になってたくさんの実がなりだしました。今日少し収穫して唐辛子の調味料、ハワイのチリペッパーウォーターを作りました。作り方はいたって簡単です。
唐辛子は中国、タイ、韓国などで料理によく使われていますが、原産は中南米と南米です。ヨーロッパ航海時代の15世紀頃、ヨーロッパに運ばれ、世界中に広がりました。ハワイに最初に持ち込まれたのは19世紀半ば頃だと言われています。その時導入された唐辛子は恐らく、うちの庭の唐辛子に近い種類のものだったようです。ここ数十年の間に、東南アジアからハワイに移住してきた人々がいろいろな種類の唐辛子を栽培するようになりました。ハワイでは唐辛子、「チリペッパー」といえば、この小粒の種類をまず頭に浮かべます。バードペッパーとも言うのは、鳥が実を食べるからです。鳥は唐辛子の辛さが平気なようですね。
今次々実がなっていきます。黄色、オレンジ色、赤色と熟していきます。
現代のハワイの食生活と比べるとハワイアン先住民の食生活は単調なものでした。主な調味料は海の粗塩でした。従って外から唐辛子を導入されると、ハワイアンはすぐそれを自分たちの料理に取り入れました。それが、唐辛子調味料、チリペッパーウォーターです。ハワイアン料理の店に行くと必ずテーブルの上にこのチリペッパーウォーターが置かれています。ラウラウやカルアピッグなどに好みでふりかけます。
伝統的なチリペッパーウォーターの材料。唐辛子、水、酢、塩。
主な材料は水と唐辛子です。ショウガまたはニンニクを加える人もいますが、一番簡単なものは、唐辛子、水、酢を混ぜるだけです。今日作ったものは半々の水と酢に12本ほどのチリペッパー、アラエア(赤土が入っているハワイの海の粗塩)を少し加えて作りました。多分昔は冷蔵庫がなかったので、酢の分量を多くして長く保存できるように作ったのでしょう。(どちらにしても保存は冷蔵庫をおすすめします。)
アメリカ南部のタバスコや、メキシコの唐辛子ソースと違う点は、ハワイのチリペッパーウォーターは料理に加えても、その料理の風味を損なうことなく、辛みを足せることです。沖縄の島とうがらし、コーレーグスも同じですね。(沖縄のものは材料が水や酢ではなく泡盛。)ぜひハワイアン料理を食べる時に試してみてください。
作り立てのチリペッパーウォーター。
昔よく行ったハワイン料理店、Iva’s Placeのチリペッパーウォーター。(残念ながらこのレストランはもうありません。)この店のチリペッパーウォーターは少し変わっていて、つぶした唐辛子に、フワフワしたコフリム(海藻の一種)が入っていました。