メジロ(カイル) |
我が家の裏庭にメジロ(Zosterops japonicus)の雛がよく遊びに来ていました。近くに巣があったのでしょう。巣立ちして間もないのか、羽毛がまだ少し残っています。
夏に入って、海辺、湿原、ジャングル、我が家でも小さな雛たちをよく見かけるようになりました。シロアジサシ、アホウドリ、バン、アカハラシキチョウなどなど。我が家には、メジロの雛がよく来ていました。ハイビスカスの枝の上で、翼を震わせて親鳥にエサをねだります。
ハワイに帰化したのは日本人だけではありません。日本の鳥もハワイに根を下ろしています。メジロほど個体数は多くありませんが、日本のうぐいすも生息しています。メジロは1920年代に日本からハワイに導入された鳥です。ジャパニーズホワイトアイが英語名ですが、ハワイではそのまま「メジロ」と呼ぶ人が殆どです。
メジロの雛とハイビスカスの花(Hibisucus schizopetalus/Coral Hibiscus)。この垂れ下がるタイプのハイビスカスは東アフリカ原産。人の庭でよく見かける観葉植物です。
メジロはハワイに移住した日本人のように非常に適応力のある鳥です。ハワイのさまざまな環境に対応し、個体数を増やしました。メジロは主要な島で見られます。乾燥地帯から降水量の多い地帯まで、標高的には水位海抜から森林限界まで、幅広く分布した地域に生息しています。山ではもちろん、街の中でも(ワイキキでも)観察することができます。原生林では、ハワイの固有種野鳥、特にミツスイと同じ花の蜜を吸ったりと、競争相手にもなっているでしょう。ハワイのミツスイのような長い嘴を持っていないため、細い固有種の花の蜜を吸えないはずなのですが、メジロは頭のいい鳥でその花びらのもとに穴を開けてそこから蜜を吸っているのを見たことがあります。さすが日本の鳥、工夫、機転が効きますね。
上の写真の雛は、まだ目のまわりが白くなっていないので、ハワイのミツスイ野鳥「アマキヒ」と間違いやすいです。
メジロの成鳥です。雄雌はほぼ同じ大きさです。ワイキキから標高2500mほどまで広い生息地を持つ適応力の高い鳥です。