ロコモコ(カイル) |
ダイヤモンドヘッドツアーに登った後はお腹もぺこぺこ。そんな時ロコモコはぴったりの朝食。(6月28日 おはようダイヤモンドヘッドツアー)
雑誌やガイドブックでハワイの代表的な料理として必ず紹介される「ロコモコ」。ロコモコはハワイ料理つまりハワイアン先住民が昔から食べていた料理と思っていらっしゃる方も多いのですが、伝統的ハワイアン料理ではありません。
ノースショアキャトルカンパニーのロコモコ。(KCCファーマーズマーケットにて)
ロコモコはご飯の上にハンバーグをのせてグレービーソースをかけた上に目玉焼きをのせたもの。今では米はハワイの主食ですが、もともとは中国人と日本人が持ち込んだもの。一時はハワイでも稲作が行われていました。牛はイギリス海軍の探検隊隊長キャプテンバンクーバーが18世紀の終わり頃にハワイに導入しました。その頃ハワイにはニワトリはいましたが、石器文化のハワイではフライパンもなかったので、目玉焼きは焼けなかったでしょう。
ロコモコの由来はいろいろありますが、戦後ハワイ島ヒロで生まれたという説が主流です。学生向けに安くてボリュームのある料理として生まれたのが、みんなが好きなハンバーグとたっぷりのご飯が一緒に食べられるロコモコでした。ハンバーグ丼みたいなものですね。
ハワイには様々な人種と文化が入り交じった土地。当然食文化も混じり合ってハワイ独特のものが生まれました。その一つがロコモコです。新しいところでは、パンパシフィックキュイジーヌなんていうお洒落なジャンルもありますが、ロコモコは庶民向け、ハワイの「ロコ(ローカル:地元)」料理です。
ハワイではどこでも食べられるロコモコですが、ハンバーグは美味しいけどグレービーは… グレービーは美味しいけどハンバーグが… となかなか完璧に美味しいロコモコに出会うのは難しいのですが、「おはようダイヤモンドヘッドツアー」で行くKCCに出店しているNorth Shore Cattle Companyのロコモコは知っている限り質の良い牛肉を使っているロコモコです。
North Shore Cattle Companyはノースショアにある牧場で牛を育てています。工場のように狭い施設でストレスと病気と闘いながら、ホルモンズ漬けのように育てられる牛とは違い、広々とした牧場で、牧草で食べてゆったり育てられた牛です。狂牛病の心配も一切ないヘルシーな牛肉と牛肉加工食品を販売しています。この店のロコモコのハンバーグはちょっと固めですが(レアで頼むと良い)なかなか美味しいです。お値段はちょっと高めなのですが、どうやって育てられた牛かを考えれば納得がいきます。
おはようダイヤモンドヘッドツアーからのサンライズ(6月28日)