クリスマスデイジー (カイル) |
クリスマスディジーの花(AAEジャングルハイキングツアーにて)
ハワイではクリスマスの時期に咲く花やなる実がいろいろとあります。その一つがクリスマスデイジーです。別名ツリーデイジー、ブッシュデイジー、モンタノアとも言います。(学名=Montanoa hibiscifolia)今年は12月のはじめ頃から咲き出していました。モロカイ島以外のハワイ低山でよく見られるものです。菊科の仲間であるこのクリスマスデイジーは、花が咲いていない時はポリネシアン導入種の楮(こうぞ)の葉に似ているので間違いやすいです。
有害種とされている花には罪はなく、美しい花を見るのはハイキングの楽しみの一つでもあります。
クリスマスらしい純白の美しい花を咲かせますが、ハワイにおいては米国連邦とハワイ州政府によって “noxious plant species” (有害種)と指定されています。中南米原産の植物ですが、ハワイの他、タヒチ、南アフリカ、オーストラリアにまで広がっています。中央米や南米の植物は繁殖力が強く、ハワイ固有植物を締め出してしまう傾向にあります。したがって当局が特に有害性の高い植物を指定し、広がらないように心がけているのです。 外来種が広がらないようにするには個人の努力も必要です。ハワイではハイキングする前に必ず靴や服に植物の種が付いていないかを確認することが必要です。(もちろんハイキング後も)ハワイの登山口には以下のような靴ブラシが設置してあります。
トレイル入り口に設置されている靴ブラシ。ちゃんと利用しましょう。
外来種や有害種を持ち込まないようハイキング前に使います。また既に定着している外来種を更に広がらないようにハイキング後にも徹底的に靴の掃除をしましょう。複数の島でハイキングをする場合も、同じ島内でハイキングする場合も同様に掃除をしましょう。ハイキング前と後の靴の掃除はハワイでハイキングする者にとってのマナーです。