2008年 09月 25日
カマナイキトレイル(カイル) |
山の仲間、デビットと虹(カマナイキトレイルにて)
先日久しぶりにカマナイキトレイルを歩きました。カリヒバレーにある尾根づたいにあるピストンコースの山道です。あまり整備されていないコースなので、転落の危険性が少々高いのですが、上の写真のような不思議な虹がよく現れる場所です。このような円形の虹はカマナイキトレイルのような険しい尾根からだけではなく高層ビルや山のてっぺん、または飛行機からも見ることができます。(飛行機からだとまん丸になります。)つまり高い位置から見えるレインボウです。
ハワイ固有種の白檀「イリアヒ」です。(Santalum freycinetianum)
カマナイキトレイルは地元のトレッカーの間では、白檀の木が生えているところとして知られています。昔ハワイには白檀の木が多くあったのですが、今はあまり見ることができません。18世紀末から19世紀のはじめまで、ハワイ王国主導で白檀の木を中国に輸出していました。王が平民を雨が良く降る山に行かせて白檀を収穫させました。従わない者の家は燃やされたり、厳しく罰せられたと言われています。その間、自分たちのタロ芋などの農産物の世話ができなくなり、飢えを招く結果となりました。王族達は白檀輸出のおかげで懐もうるおい、酒をはじめ西洋の贅沢品をたくさん手に入れることができましたが、平民の多くが飢えで亡くなりました。平民は白檀の木を憎むようになり、白檀の苗を見るとそれを抜き生えてこないようにしました。そうすることで自分たちの子孫が再び白檀の木のせいで苦しまずにすむようにしたのです。初期のハワイにおける、人間が原因の環境問題の例の一つです。
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by alohaaina
| 2008-09-25 09:09
| ハワイの自然