火の用心!ハワイの山火事(カイル) |
昨日もまたオアフ島のワイアナエで山火事のニュース。今年の夏はハワイ島のワイコロア、マウイ島のハレアカラとマアラエア周辺、カウアイ島、オアフ島と次々と山火事が発生。
英語で山火事はforest fire、藪火事はbrush fireといいます。原因は自然発火の場合は落雷もしくは溶岩ですが、落雷はだいたい冬に多く、溶岩噴火はハワイ島にしかありません。山火事の原因はタバコのポイ捨て、火の不始末など人間による場合がほとんどです。
大きく言えばハワイの季節は雨期(冬)と乾期(夏)の2つに分けられます。今年の冬はエルニーニョの影響で特に降水量が少なく「空梅雨」ならぬ「空冬」でした。今は真夏に入ってさらに乾燥してきているため市、郡、国立公園、軍隊の消防関係者はさらなる大きな山火事が発生することを懸念しています。地域によっては干ばつ状態のところもあり、ハワイの農家と牧場も困っています。(幸いジャングルハイキングツアーとマノア滝ハイキングツアーの山道は例外で、むせかえるような緑ですが。)
干ばつに悩まされる農場と牧場の記事はココ
毎年、アロハアイナエコツアーズでは「社員旅行」と称してネイバーアイランドでのトレッキングを行っています。社員は「社員旅行」ではなく「修行旅行」と言っていますが。
今年1月の社員旅行はマウイ島に行きました。マウイ島のポリポリ州立公園の山小屋をベースキャンプに、いろいろなトレッキングをする予定だったのですが、ホノルルを発つ前日に州立公園のスタッフから電話があって山小屋の周辺で山火事が発生したため泊まることができなくなったというのでびっくり。というのも1月は雨期のはずだからです。急遽、予定を変更してハレアカラのカルデラの中でキャンプをすることにしました。ハレアカラからの下山中、雪のような白いものが降ってきました。キャンプしている間に山火事がさらに悪化、登山道の終点で空から降ってきたのは雪ではなく灰だったのです。それ以外は旅の間、山火事の影響を直接受けることもなく、無事に楽しく社員旅行を終わらせることができました。
6月に仕事でカウアイ島とハワイ島に行った際もどちらの島でも山火事に遭遇しました。日程に影響はなく良かったですが。そして2週間前に、オアフ島も「対岸の火事」と言ってはいられなくなりました。ハワイ大学のすぐ横で山火事が起こり、何とその煙がワイキキにまで漂ってきたのです。ちょうどその日はマノア滝ハイキングツアーをガイドしており、途中でお客様と一緒に火事を「車窓観光」しました。この山火事では、すぐ近くにハワイ大の教授社宅もあったのですが、何の被害がでることもなく消火されましたので、本当に良かったです。
この時期、乾燥した山や地域での火の扱いには十分気をつけましょう。