七五三(カイル) |

ハワイで七五三を祝ったHちゃん。千歳飴の袋には千歳飴ではなくアメリカのキャンディーが入っていたそうです。1本もらおうと思ったのに、残念!
先日、ハワイ大学時代の友人の娘さんが七五三を祝いました。七五三については日本に住んでいた時に知りましたが、今回初めてハワイでもこの行事が行われていることを知りました。
Hちゃんが七五三のお祝いをしたのはハワイ金刀比羅宮神社です。(ハワイ太宰府天満宮)H-1のすぐ横、カパラマにあります。電話で予約をすれば着物の着付け、ヘア、メイクアップ、そして神主さんに祈祷してもらえます。神社は非営利団体ですので、この七五三サービスに対して50ドルの「寄付」をします。この値段でこの内容、素晴らしいと思いませんか。

神社の着替え室。いろいろな着物やアクセサリーを自分で選べます。
ハワイに神社やお寺があると日本の方に教えるとだいたい皆びっくりします。しかし、ハワイに神社やお寺があるのは当然です。古くから日本人移民が多く住んでおり、彼らのためのお寺や神社はあちこちにあります。
初期のお寺と神社は田舎、つまりサトウキビ耕地にできました。やがて日本人移民がきつい耕地労働を離れ、町に住むようになると、お寺も神社も一緒に町に移りました。近年、キリスト教を信仰する人が増えたこともあり、田舎だけでなく町中の神社やお寺の檀家も少なくなりました。そんな傾向に逆らうためにも金比羅神社は七五三サービスを始めたのかもしれませんね。

それでもお正月には、この金比羅神社をはじめハワイの神社は地元の初詣客でにぎわいます。AAEの元旦初日の出ハイキングツアーでは出雲大社のハワイ分社で初詣をします。
英語になりますが、この神社についてもっと知りたい方は以下のサイトへどうぞ。
www.e-shrine.org/index.html
サイトをさっと読みましたが、この神社の歴史はとても深いです。神社ができたのは1920年だそうです。そしてやはり他のお寺と神社と同様真珠湾攻撃、日米戦争の勃発で一時閉鎖されました。戦後でもアメリカ連邦政府がこの神社の土地を押収しようとしましたが、神社が裁判で勝ち現在に至ります。今週の金曜日は真珠湾攻撃の記念日です。金比羅神社まで戦争の犠牲になることなく、こうしてハワイの子供達の七五三をお祝いができるのは幸せなことです。