カツオドリ(カイル) |
アカアシカツオドリの若鳥。足がまだ赤くなっていません。(カウアイ島のキラウエア灯台にて)
今日はアカアシカツオドリについてです。名前の通り足が赤い鳥です。この海鳥はAAEのバードウォッチングツアーではもちろん、考古学&ネイチャーサイトツアーやマカプウ岬ネイチャーウォークツアーでよく見かけます。
アカアシカツオドリ(オアフ島、シーライフパークにて)
オアフ島ではこのアカアシカツオドリの他にアオズラカツオドリと普通の茶色いカツオドリも見られますが、アカアシが最も多くいる種類です。オアフ島では千羽ほどがモーカプ半島のウルパウヘッドに生息しているとされています。その生息地がマカプウの山頂からよく見られます。毎朝アカアシがウルパウヘッドから飛び立ち、マカプウの丘の下を通って海に出かけ魚を探します。マカプウがアカアシの通り道です。
マカプウ展望台からの景色。写真の中心部にモーカプ半島が見えています。その先にウルパウヘッド(小さな火山が浸食され丘になったもの)が見えます。海兵隊の基地の中にある海鳥保護区で、千羽ほどのアカアシカツオドリがコロニーを作っています。
カツオドリのハワイ語名は「ア」と言います。鳴き声が「ア」と聞こえるからです。鳴き声を一度聞いたらハワイ語の名前もすぐ覚えられます。ロコはカツオドリのことを「アクバード」と言います。アクというのは鰹のことです。つまりロコも日本人もこの鳥に同じ名前をつけているのですね。なぜカツオドリ/アクバードというのでしょうか。この鳥が鰹を食べるからでしょうか?この鳥の喉ではとても鰹は呑み込めませんので、この答えは間違いです。答えは、鰹とカツオドリが同じ小魚を食べるからです。日本人もハワイアンの漁師もそれを知っていて、カツオドリがつぎつぎ海に飛びおりて魚を食べているのを見て、そこに鰹が来ているとわかるわけです。カツオドリは鰹の居場所を知らせてくれる鳥なのです。
少し余談になりますが、ハワイの漁業を育てるのに一役を買ったのはやはり日系人でした。彼らはハワイの海に適した鰹専用船「アクボート」を設計しました。以下の写真にアクボート「二世号」が見えています。ハワイではアクをポケ(ハワイアン風刺身)または燻製します。よくドライブしていると道端で売っています。
マカプウ岬ネイチャーウォークツアーで撮ったアクボート、二世号(マカプウにて)
今日のマカプウ岬ネイチャーウォークツアーで新記録が生まれました。3才のS君と5才のMちゃん。二人ともおんぶもだっこもなしで、最後まで自分の足で歩けました。S君は自分の足で歩いた最小年の参加者です。おめでとう!Mちゃんはカツオドリより自分のサングラスに映る雲の方が興味深かったようで、見せてくれました。きれいな雲でしたね。二人ともよくがんばりました!お疲れさま!